2022年07月30日
グレイマンとイサキの戦い
グレイマンとイサキの戦い
地元白山には海釣りの達人がおり、先週、外房で釣ったイサキを三尾頂いた。身はふっくら、味も最高。昨晩は、その最後の一尾が食卓をかざり、一口めを頂いた直後、
「しまった、、」という戦慄が走る。咽喉の奥にイサキの骨が刺さってしまった。
それからの夕食は、その咽喉の骨との格闘になってしまった。白米を呑みこんだり、ビールを流しこんだり。意味わからないが、これで溶けないかな、などという理由で大好きな「醸し人九平次」を飲むが、一本の骨のせいで、味を感じる事も出来なくなってしまった。
このまま放置しておけばいつかとれるのかな?等と思いながら、ネット検索するが、有効な情報は得られず、朝起きたら抜けてる事を祈りつつ、絶望の朝を迎える。
お昼からの個人レッスンがあるので、チャンスは午前中。自宅から徒歩10分の耳鼻咽喉科に向かうまで、足取りは重く、診断して「これはうちでは無理だなぁ」と、大学病院の紹介状とかもらったらこの闘いはまだまだ続くし、仮にその場で取ってもらうにしても、結構のどの奥だしなあ、辛いだろうなあ、等と考えながら午前中とはいえ、30度超えの日差しの坂道は辛い。
耳鼻咽喉科の待ち合いには、すでに5組の患者さん。待合室のテレビのワイドショー観ていても気が紛れず、ここのところKindle で読んでいるグレイマンシリーズ二作目「暗殺者の正義」の続きを読み出す。(一作目は中村誠一さんに文庫本をもらった)
実はこの後、これが役に立つ。
小一時間待ってようやく呼ばれた。
まずは昨晩からの状況説明をしたのち、先生から魚の種類を聞かれる。そして先生が頭に何やら器具を付けてのどを診る。骨があるとか無いとかは言わず、
「鼻からスコープを入れます。鼻に麻酔しますね。」と。
やばい、のどだけでも辛いのに、ダブル攻撃なんだあ・・。
鼻からのスコープはすぐ抜かれた。どうも骨の位置確認だったらしく、本番は喉。まあ、当たり前か。
骨があったのか、どうなのか、何も説明もなく、いよいよ本番。
もちろん、「おえ〜」ってなりますよね。先生、曰く、「これはしょうがない。みんなそうだから。では目を開けて、天井の赤いミッキーマウスを見て、他の事を考えましょう!」基本、歯医者とか、注射とか嫌いだし、まずは目を瞑るのが絶対なのに、ミッキー?
確かに、先生の背中後方の天井に、赤いマル三つで表現したミッキーらしきプラスチックのオブジェが貼ってある。で、別のことを考えろ?と。そうだ、グレイマンだ。グレイマンは魚の骨どころか、毒矢が背中に刺さったまま、大統領を拉致して、追手から逃げていたではないか!それに比べたら、こんな程度の事で弱音を吐いている場合じゃない!って思ったら、先生が「お〜上手い、上手い!」完全に子供と同じ扱いだけど、褒められたらグレイマンも頑張る。そして、その直後。先生「どう?」自分「あ、取れたような?」するとピンセットで抜いた1cm弱ほどの細い骨を見せてくれた。「よし、取れた!」っていう言葉を期待していたが、無言で証拠を見せるその職人技にグレイマンは先生だ!と確信し、何度も丁寧にお礼を行って、5千円弱払って耳鼻咽喉科を出る。来た時より暑さはましているが、気持ちはスキップしたいくらい。それから数日、今でもいかに喉に骨が刺さっていない生活が快適かとつくづく思う。
皆さんもお気をつけてお過ごしください。
地元白山には海釣りの達人がおり、先週、外房で釣ったイサキを三尾頂いた。身はふっくら、味も最高。昨晩は、その最後の一尾が食卓をかざり、一口めを頂いた直後、
「しまった、、」という戦慄が走る。咽喉の奥にイサキの骨が刺さってしまった。
それからの夕食は、その咽喉の骨との格闘になってしまった。白米を呑みこんだり、ビールを流しこんだり。意味わからないが、これで溶けないかな、などという理由で大好きな「醸し人九平次」を飲むが、一本の骨のせいで、味を感じる事も出来なくなってしまった。
このまま放置しておけばいつかとれるのかな?等と思いながら、ネット検索するが、有効な情報は得られず、朝起きたら抜けてる事を祈りつつ、絶望の朝を迎える。
お昼からの個人レッスンがあるので、チャンスは午前中。自宅から徒歩10分の耳鼻咽喉科に向かうまで、足取りは重く、診断して「これはうちでは無理だなぁ」と、大学病院の紹介状とかもらったらこの闘いはまだまだ続くし、仮にその場で取ってもらうにしても、結構のどの奥だしなあ、辛いだろうなあ、等と考えながら午前中とはいえ、30度超えの日差しの坂道は辛い。
耳鼻咽喉科の待ち合いには、すでに5組の患者さん。待合室のテレビのワイドショー観ていても気が紛れず、ここのところKindle で読んでいるグレイマンシリーズ二作目「暗殺者の正義」の続きを読み出す。(一作目は中村誠一さんに文庫本をもらった)
実はこの後、これが役に立つ。
小一時間待ってようやく呼ばれた。
まずは昨晩からの状況説明をしたのち、先生から魚の種類を聞かれる。そして先生が頭に何やら器具を付けてのどを診る。骨があるとか無いとかは言わず、
「鼻からスコープを入れます。鼻に麻酔しますね。」と。
やばい、のどだけでも辛いのに、ダブル攻撃なんだあ・・。
鼻からのスコープはすぐ抜かれた。どうも骨の位置確認だったらしく、本番は喉。まあ、当たり前か。
骨があったのか、どうなのか、何も説明もなく、いよいよ本番。
もちろん、「おえ〜」ってなりますよね。先生、曰く、「これはしょうがない。みんなそうだから。では目を開けて、天井の赤いミッキーマウスを見て、他の事を考えましょう!」基本、歯医者とか、注射とか嫌いだし、まずは目を瞑るのが絶対なのに、ミッキー?
確かに、先生の背中後方の天井に、赤いマル三つで表現したミッキーらしきプラスチックのオブジェが貼ってある。で、別のことを考えろ?と。そうだ、グレイマンだ。グレイマンは魚の骨どころか、毒矢が背中に刺さったまま、大統領を拉致して、追手から逃げていたではないか!それに比べたら、こんな程度の事で弱音を吐いている場合じゃない!って思ったら、先生が「お〜上手い、上手い!」完全に子供と同じ扱いだけど、褒められたらグレイマンも頑張る。そして、その直後。先生「どう?」自分「あ、取れたような?」するとピンセットで抜いた1cm弱ほどの細い骨を見せてくれた。「よし、取れた!」っていう言葉を期待していたが、無言で証拠を見せるその職人技にグレイマンは先生だ!と確信し、何度も丁寧にお礼を行って、5千円弱払って耳鼻咽喉科を出る。来た時より暑さはましているが、気持ちはスキップしたいくらい。それから数日、今でもいかに喉に骨が刺さっていない生活が快適かとつくづく思う。
皆さんもお気をつけてお過ごしください。